ノミ・マダニ予防はいつから?

★緊急加筆!!★
⇒本日、国分寺町の住宅地よりの田んぼにて散歩でマダニをつけた子が来院しました!マダニ予防はお早めに!!

以下本文です。

雨が多い気もしますが、暖かくなり春を感じる事も増えてきました。
過ごしやすい季節がやってきますね^^

しかし、それは虫達も同じ事…

フィラリア予防はしっかり浸透していますが、忘れがちなのがノミマダニ予防です。
なぜ忘れがちなのか。
これは我々動物病院側の案内が足りなかったことによるものだと思います。
お伝えする我々も、獣医師により判断が分かれるところで情報を統一できないという理由があります。

何故か?
こういったノミやマダニ、寄生虫などは発生状況に地域差があるからです。

私自身も、香川に戻ってきたばかりの昨年、しっかりとした情報をもっておらず
飼い主様にお伝えする内容が曖昧でした。申し訳ありません。
しかし1年を過ごす事で、方針が見えて参りました。

ノミマダニ予防、理想は1年間継続するべし(毎月1回だけですが…)
特にお散歩に行く場合は、枯れ草などにもマダニがおり、真冬でもマダニをつけてくる子がおりました。香川は地域的に、マダニの持つバベシアという感染動物を強く貧血させる寄生虫が多い事で有名です。ちなみにこのバベシア、一度発症すると完全駆除は難しく、うまく発症期を切り抜けても再発におびえながら生活しなくてはなりません。
またSFTSウイルスでヒトが感染という事態も、まだまだ継続して起こっています。あれも同じマダニです。

ノミも感染動物には通年でいますので、直接接触なくとも飼い主様の衣服・靴などにくっつき、家に侵入、おうちの動物に感染と言った例もここ高松で経験しております。

この昆虫(ノミダニ)は冬は越冬できないと考えられていましたが、少なくともここ香川では1年中存在すると確認できています。

これら予防薬は、虫が動物の体を噛んだ事で効果を発揮するもので、寄せ付けなくするわけではありません。ただし、寄生数を大幅に減らす事で感染リスクを大きく下げることができます。
投薬は月に1回のみ。
背中に垂らすタイプ・フィラリア薬と一緒のタイプ・単独の食べるタイプが選べます。
この機会に、ノミマダニからの予防も考えてみて下さい。

ノミマダニ